自閉症(自閉傾向)の 子供と気功 ~ 聞こえ方が違う ~
感覚過敏。
「過敏」とあると、どうも「聞こえすぎ」の症状思えるので
音に鈍感な息子には当てはまらないなあ...と思っていましたが
「肝心な音に焦点を当てられない(あくまで疑い)」息子は
本当は「聞こえすぎている」のではないのか?と思い始めました。
聞こえ過ぎるから、聞こえるものの「意味」が分からないから
「聞くのを止めた」のではないだろうか?
古い記憶を辿ると、息子が1歳前~2歳になる頃には
確かに「音に対する過敏」がありました。
当時は「怖がりだなあ...」で済ましてしまいましたが
他の子供よりも大きな音のものを怖がっていたような気がします。
それがいつの間にか消え、気付けば
息子がテレビを見ている横で掃除機をかけようが
ミキサーを使って料理をしようが
音に怖がるどころか「うるさくてテレビが聞こえない」という
不自由ささえも感じている様子はありませんでした。
日之本元極にお世話になって
徐々に「聞こえ」の違いに因る問題が解決してきたのですが
相変わらずテレビを見る息子の横で
ガンガン掃除機をかけても平気でした。
ところが、治療を初めて1年8ヶ月くらい経過した頃。
いつものように息子がテレビを見ている時に
ハンドミキサーで料理をしていました。
ミキサーの騒がしい音に交じって
「・・・っるさいなあ~」という声が聞こえます。
え?
ミキサーを止めて息子に聞き返しました。
「何か言った?」
すると息子は
「うるさくてテレビが聞こえないの!」
と、とても迷惑そうに言ったのです。