「こころ」の時代 2
知り合いの 若いママに出会いました。
お子さんは 2才の 女の子
やや 発達にトラブルを抱えてはいますが
順調に発達中 大きな問題はありません。
一人目のお子さんなので ママは可愛くて仕方がないようすです。
ある日の 午後二時頃のこと
子供さんが 眠くて仕方がないのに 眠れないので
機嫌も悪くなり わがままも激しくなってきました。
全ての原因は 「ねむさ」なので
私は 言ったのです。
「押さえつけて 寝させてあげればいいよ。」と
すると ママはびっくり して言うのです。
そんなことをしたら 「寝るのが 嫌いな子供に なるやんか」 と
えぇ~~ ちゃうちゃう ちゃう
私は伝えたのです。若いママに
体が眠りを 要求しているのに 頭が嫌がっているから
「体の要求に 従いなさいよ。」と 抱きしめてあげればいいんやよ。
それも 身動きできないように 強く抱いてあげれば
あきらめて眠ります。
そうやって 身体の要求に 応じて
身体が楽になるように 手伝ってやることが
子供の発達に どれほど 大切なことか
それが 大人の仕事です。
世の中が 「こころの時代」に なってから
子供の
気持ちが大事だ とか
自主性が大事だ とか
やりたいことを 存分にさせることがよい とか
次々に 何でも与える 刺激が大事だ とか
いうけれど
身体の要求に従うことが 何よりも子供達の 発達を促すのだと
一昔前は 考えられていました。
だから
早寝早起きが 大事で
その生活を 支える生活リズムを作ることは
育てる大人が 第一にしなければ いけないことなのです。
ところが 若いママは続けて言います。
親子のふれあいが 大事なので
帰宅の遅い パパに あわせて 生活をさせています
パパが 夜遅くお風呂に 入れてくれるから
子供は 朝はゆっくりと 眠りたい要求にそって寝させます。
早寝早起きは できません。
世の中が 「こころの時代」になって
子供の 身体の声を 聞かなくなってしまったのですね。
なんとも 残念な
しかも 子供の身体の発達にとっては 残酷な時代に
なったものですねぇ