雷鳴と豪雨 (広島より)
広島に 住んでおられる修練者からの お便りのご紹介です。
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全国ニュースで報道されている
広島の土砂災害現場から 10キロ離れたところに 住んでいます。
扇状地なので、もともと 地盤は盤石とはいえず、
津波の心配はないものの、地震、土砂災害に見舞われやすい地域です。
たまたま 河口付近に住んでいたので、被害にあわなかったのですが、通ったことのある道がプールのようになり、タクシーの行灯だけ水面からのぞかせているのを見た時はゾッとしました。
2つの方向からきた温かい空気が重なり、いくつもの積乱雲が発生、それらが行列をなし、広島湾から島根にむかって移動しながら豪雨をもたらしたそうです。
とにかく、雷鳴が大きすぎて寝付けませんでした。
空全体が、ぶわぁっと一瞬、光ります。
遠くの方で、イナズマのようなジグザグ模様が走ってる、というものではありません。
光る瞬間は、真昼の空のように明るかったです。
そして、数秒後、ビリビリ、でもなく、ビシャーン というよりは、
「ドーーーーン !ドゴォーーーーン」
という、爆音、に近い雷鳴でした。
地球が 割れてしまうのではないかと 錯覚をおこしそうになるほどです。
そのたびに、マンションの壁がビリビリ、震度1に似た揺れがあり、なかなか寝付けませんでした。
いつもは、雷雨と雷雨の間には、小休止のような小雨があるはずなのに、それもなく、
ただひたすら、夜通し休む間もなく豪雨が頻発していました。
いままで 経験した雷雨とは違う、不気味さを感じました。
今日一日の広島市内は、
雨はほとんど降らず、雷鳴に変わって、消防、救急車のサイレンがやむことなく鳴りつづけていました。
大学病院の近くに住んでいるので、ドクターヘリの音も日没ギリギリまで、聞こえていました。
広島は、8月にはいり、7日と、ここ2日間だけ晴れ間が見え、あとは、曇り空と雨の繰り返し。
地盤は十分すぎるほどに水を含み、湿気で乾燥する間もなく、夕べはとどめの局地的豪雨でした。
天災に備えなければならない意識が、今回をきっかけにひろがる気がします。