車を降りて 階段を駆け上る
家の中に 家族と一緒にいたという
女川町の修練者のCさん
長くて 強いゆれが ようやく終わったので
すぐさま 車に飛び乗って
高台に 登って行こうとしたときに
車は渋滞して 動けなくなった
道をふさがれて 「ふと」 気がつくと
津波で 電柱が倒されたのだろう 土煙が上がったのがみえた。
車では 間に合わない。
「さあ、車を降りて 走れ」 と
一目散に 階段を駆け上って 助かった。
駆け上る背中を 津波が押し上げるように おそってきた。
あと、30秒 遅かったら …
助からなかっただろうなあ~。
と 思うと背筋が寒くなる
ふと、土煙に気がつくのが遅かったら
ふと 思ったことを すぐに行動に移さなかったら
と 語ってくださった。
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「命あることを 喜ぼう」 という
スローガンを掲げていた 高校生の言葉が
深く 心に響きます。