粉「からし」
大昔、私が子供の頃 もう50年程も前のこと
「からし」は、缶の中に入っていた 粉でした。
茶碗の中で勢いよく 水で練って 練って
茶碗を逆さに伏せて しばらく置くと
ツンツン 香りの高い 「からし」になりました。
最近は チューブ入りのもの ばかりを使っていて
「粉からし」の存在をすっかり 忘れていましたが、
ぬか漬けの ぬか床の調子が悪くて
「からし」を大量に入れようと思っていた時に
「粉からし」をスーパーで 見つけました。
子供の頃から 「粉からし」を練るのは 私の仕事でした
なんでも プンプン と怒りながら練ると
ツンツン の香りになるから 私の仕事になったのです。
当時から プンプン ツンツン と
よくもよくも 怒る 子供のようでした。
子供の頃から
想像力で 物事を考える事が 多かったので
想像の世界と 現実とのギャップに
戸惑う乙女 だったのです