学校生活に なじめない 子供たち

発達障害の子どもたち

知人から、相談がありました。
「私の息子が、学校で担任の先生にいじめられているんです。」というのです。
よくよく聞いてみると、

身のまわりの自立が出来ていないので、いろんな手助けや保護が必要だけれども、出来ることも多いので通常学級にいるそうです。

学校生活の一年目は、ベテランの先生で融通が利いたので、本人も楽しく過ごしました。先生からも「勉強は苦手ですが、友達思いの優しい性格で、友達の輪のなかにいつも入っていますよ。」「忘れ物を少なくしましょう。」と励ましてもらっていたそうなんです。

ところが、二年生になってから担任の先生が、短大を卒業したばかりの若干20歳の講師になったとたん、学校で大パニックを起こす。というのです。

「息子の名前を書いた「おとし物ばこ」が、教室の中に創ってあるんですよ。」とお母さんが話されました。

箱には、大きな字で「○○君のおとしもの」と書いてあるそうです。息子さんは、すぐに忘れるので、忘れ物、落とし物が多いのです。お母さんは、一つ残らず名前を書いてあげたそうです。

担任の先生は、○○君のものを拾ったら、この箱に入れなさい。と学級の子供達に指導しているそうです。

「どうして箱に入れるのか?」というと、(本人に渡さずに)
「こんなにたくさんの落とし物がありました。注意して下さい。」とたしなめられるというものです。

発達障害の子供たち(このK君の場合には)は、
その時、その瞬間に、一つの事しか出来ないし、考えられない特徴があります。努力しても出来ないのです。努力しても出来ないことを求めるのは、無茶です。

でも、学校は、出来ないことを出来るようにするところです。
「努力させる」「頑張らせる」「我慢させる」「出来ないことは練習する」ことを目標として、日々の生活が仕組まれています。

つづく

babatanukiのブログ-日之本元極気功教室 野の花