バリアを張って防衛する 2
「アドラー心理学」と呼ばれる心理学があるそうです。
詳しくは知りませんが、フロイトの精神分析学を
継承している 心理学なのだそうです。
キーワードは コンプレックス(劣等感)です。
フロイトは、ご自身がマザーコンプレックスだったので、
自分の苦しさから 抜け出すために
精神分析学を生み出したと 言われています。
アドラーは、他者との関係において
自己へのコンプレックスを 分析しています。
大昔 私が学生の頃に 教育心理学の講座で
フロイトもアドラーも学びましたが、
聞いた内容のほとんどは 忘れてしまいました。
しかし、一つだけ印象的だったことがあります。
コンプレックスから抜け出す 考え方です。
例えば
「あなたが嫌いです」と 誰かに言われた時に
自分の問題として 捉えるならば 落ち込み傷つきますが
「私を嫌い」なのは相手の問題であって、私の問題では無いと
考えるならば、落ち込むこともありません。
自分が悪いとか 劣っているとか悩むことはなく
相手に嫌われないように 演技する必要もありません。
自分らしく生きれば いいのです。
先日のこと、修練者の井戸端会議を 聞いていましたら
職場で、ひどくヒステリックに 怒る人がいて
注意されることばかり
「強く攻撃的に注意をされて 傷つくわぁ~」 と
ため息をついている方が おられたのですが
このことも そのヒステリックな注意をする 相手の問題
だと思ってはどうでしょうか?
全てを 自分への批判として 受け取ることもありません。
相手の問題と 思えたときに
自己へのコンプレックスから 抜け出せるわけです。
先日、アドラー心理学の記事が 新聞に紹介されていたので
ふと 思い出していた時に 井戸端会議で、「傷つくわぁ~」の
声が聞こえてきたのです。
自分の問題 ではなく
相手の問題として 捉えることは
自己のコンプレックスから 抜け出す妙案ですよね