発達障害の子どもたち

知人から、相談がありました。
「私の息子が、学校で担任の先生にいじめられているんです。」というのです。
よくよく聞いてみると、

身のまわりの自立が出来ていないので、いろんな手助けや保護が必要だけれども、出来ることも多いので通常学級にいるそうです。

学校生活の一年目は、ベテランの先生で融通が利いたので、本人も楽しく過ごしました。先生からも「勉強は苦手ですが、友達思いの優しい性格で、友達の輪のなかにいつも入っていますよ。」「忘れ物を少なくしましょう。」と励ましてもらっていたそうなんです。

ところが、二年生になってから担任の先生が、短大を卒業したばかりの若干20歳の講師になったとたん、学校で大パニックを起こす。というのです。

「息子の名前を書いた「おとし物ばこ」が、教室の中に創ってあるんですよ。」とお母さんが話されました。

箱には、大きな字で「○○君のおとしもの」と書いてあるそうです。息子さんは、すぐに忘れるので、忘れ物、落とし物が多いのです。お母さんは、一つ残らず名前を書いてあげたそうです。

担任の先生は、○○君のものを拾ったら、この箱に入れなさい。と学級の子供達に指導しているそうです。

「どうして箱に入れるのか?」というと、(本人に渡さずに)
「こんなにたくさんの落とし物がありました。注意して下さい。」とたしなめられるというものです。

発達障害の子供たち(このK君の場合には)は、
その時、その瞬間に、一つの事しか出来ないし、考えられない特徴があります。努力しても出来ないのです。努力しても出来ないことを求めるのは、無茶です。

でも、学校は、出来ないことを出来るようにするところです。
「努力させる」「頑張らせる」「我慢させる」「出来ないことは練習する」ことを目標として、日々の生活が仕組まれています。

つづく

babatanukiのブログ-日之本元極気功教室 野の花

発達障害の子どもたち

小中学校で、養護教諭を25年間してきました。
小さな学校だったこともあり、給食の担当をしていました。
その中に、偏食が際だっている子どもが 何人かいました。

給食の目標に 「好き嫌いしないで、残さず食べよう」 という目標があります。
教師は、「良いこと」(一般的に、良いされていること)を教えます。
けれども、私は
「偏食は、わがままではない。残しても仕方がないな。」
と感じていました。


給食が、苦痛で仕方がない 子供達の多いこと!

この子供達は、わがままで偏食なのではないと思う。
味覚の感じ方が、たぶん… 何かしら違っているから 偏食するんだろうと 思っていたのです。どの子も、心から「楽しいと思える給食」に出来ないかな? 

そこで、思い切って「フルセルフ給食」にしてみたのです。


自分の 食べれる分量だけ、自分で検討を付けて、自分で盛りつける方式です。
毎日、最後まで、上手に盛りつけられるか?ハラハラドキドキでした。

嫌いなモノでも、一口は食べる。(一口分は皿に盛る) 

最後の人のことを考えて、好きなモノばかり食べない。
わがまま!は言わない。ルールが守れなかったら、
すぐにフルセルフは、止めます。 と説明してフルセルフはスタートしました。

結果は、大成功! 
大好きなフルーツやゼリーのデザートでも 
最後の人を考えて盛りつけることが出来ました。


おまけに、みんながとっても楽しそうです。


発達障害の子供たちが、不登校にならずに、学校生活を送るためには、
こういう柔軟な手だてが、必要になってくるのだと思いました。

発達障害の子供たちは、確実に増えています。
発達障害の傾向を持つ 優秀な教師も また、確実に増えています。

babatanukiのブログ-日之本元極気功教室 あじさい