「歯」　並び

けれども、その後
身長は伸び続け

身長に比例して　大きくなると　言われている　下顎骨は
大きく　大きく　成長を続けました。

歯並びは、下顎骨の成長に従って、
自然にうまく　配列し始めました。

遠望楽観　
子供の　歯列矯正は　急がない。
それが、私の医学知識上の　結論です。

それでも、子供の矯正を専門とする　歯科医さんは、
「この子は、まだまだ、成長しますね。」

うまくいかないかも　知れません。
筋肉の力は　とても強くて　元に戻ってしまう　事例が多いのです。

良くよく聞けば、　歯列の矯正は　その多くは　うまくいかない。
と　率直に　話されました。

それは、歯科医お技術や　知識、学歴などなどの　　問題ではなく、　
歯ならびは　大きく　無理に変えない方がよい。

という　主張のようでした。
不都合があって、変えなければいけない　「歯」　もあるけれど、

多くは、無理矢理　矯正する必要は　なさそうですね、
穏やかな、歯科医の説得力ある　話しぶりは

心に　響くお話でした。

けれども、この子にとって積極的な　不利益をなくすために
矯正は　必要だと思います。

やってみましょうか？

優しくないと、子供相手に出来ない　とはいえ
大人にも　やさしい方でした。

ちょっとしたことで、文句を言いやすい　あつかましいおばちゃんの
私にさえ　やさしいのです。

他の歯医者で、してもらった「詰め物」が、外れたときに
持って行ったら、このままこの「詰め物」を使いましょう。
と、言われた。

費用は、数百円。とても助かりました。
今までの経験では、外れた「詰め物」を
そのまま使ってくれたことは、一度もありませんでした。

歯列矯正は、私費なので　お金がかかりますが、
「支払いは、何時でも良いですよ。」
と言われる。

中学校３年生を過ぎたころ
または、この子は成長がゆっくりだから
高校生になってからでも　いいですね。

急いではいけません。
成長している間は、まだまだ、歯列をさわってはいけないのですよ。

と診断されました。
一刻も早いほうが、良い。と考えていた　私の常識は

もろくも崩れましたが、
その説得力のある説明と　物腰の柔らかさに

すっかり、納得したのです。
しかも、初診料だけの　相談料金でしたので

歯列矯正は、「私費で高い」という常識が覆されて
びっくりしました。