アトピー性皮膚炎と気功 2
「こんにちは。」と 声をかけてくれた
青年がいました。
私には 見覚えがありません。
「えぇ~?誰だったかなぁ~」 と 不思議そうに
顔を覗き込んでいたら
「随分 きれいになったでしょ!」 と言って笑っていました。
日之本に、若い男性が来ることは 少ないので
「あの時の アトピーの青年だぁ~」 と思い出しました。
「まぁ~ 本当にきれいになったよねぇ~」
「まったく わからなかったよ。」
「どうして? そんなにきれいになったの?」 と
聞きますと
「そりゃ~ 胎息のおかげですよ。」
「あれ!なかなか 良かったですよ。」
「そのまま 寝てしまってもいい!って すごい楽でした」
と 今までには 観たこともない はじけそうな笑顔で
楽しそうに話してくれました。
私は、「良かったねぇ」 と 何度も同じ言葉を繰り返しながら
胎息を講座を受講した当時の 彼の様子を思い出していました。
うつむいて、
髪の毛を 顔にかけて
ひたすら顔を 隠して
暗い顔を さらにひきつらせて
いたことを
その時の 彼の心は、
様々な治療法を受けても
民間療法の数々を試しても
何をやっても 無駄だったし
医師からは 重症のアトピーですと
診断された自分の 症状が
「こんな 気功法で よくなるわけはない」
という疑いの気持ちが 彼を支配していました
つづく