般若心経
小さな頃から 神仏の存在を あまり信じていなかった。
神社仏閣は、世の中を納める者の 権力の象徴として
利用されてきたモノであり、全く 無意味だと 想いこんでいた。
けれども、打って変わって
本当に、神は宇宙の存在として それぞれに居場所があると 知ったので、
最近は、神社や寺に出かけることが 多くなった。
小さいときから、お坊さんや 神様の存在を信じていなかったし、
反感さえ持っていたのに
「般若心経」が なぜか 好きだった。
「般若心経」の意味するところも
その訳も 全く分からないのに
「般若心経」を何となく聴いているのが好きだった。
特に、父親が亡くなった時に
「そのまま。そのまま。そのまま。」と言って
整わない部屋で 留守番の子供(私)相手に
唱えてくださった お坊さんの お経が好きだった。
慈愛に満ちた心が、声に現れるのだろうか。