「さ」とる
新宮修練舎で 皆さんと修練をしていて
ふと 冷気を感じることが あります。
今回は はじめて講座を受講される方が ちょうど11時頃に
玄関を入ってこられた まさに その瞬間の 「寒さ」 でした。
新規の方は たいていはご病気の方が 多いので
ご病気の 邪気を「さ」とって 寒さを感じたのです。
ところが その日に
「寒さ」を感じたのは 私だけでは無く
何人かの修練者が 一斉にストーブの 温度を確かめるかのように
視線を動かして 室温を確認されたのです。
修練者のみなさんは すでに 「さ」とる ことが
さも 当たり前のように ごく自然に 玄関を通じての
邪気の「寒さ」を 感じ取って おられたようでした。
そういえば
私が何かしら イライラしているときに
カメ仙人から お叱りを受けたことがあります。
「あなたが 何も言わなくて 敏感な修練者には すべて分かってしまうからね。」 「修練者の多くは すでに 天目で 物事を観ていますよ。」
「自分の気持ちを コントロールできてから 講座の担当をするように。」と
一言も 話さなくても 無形のやりとりで 自分の心の様子が
周りの人々に 察知されてしまう。
嘘や ごまかし 体裁をとりつくろう など 通用しない世界
本気で無いと 出来ない「仕事」
これが 日之本元極の 修練者の 「さ」とり です。